大学卒業後、18年間幅広く研鑽した倉敷中央病院内科と、平成9年開業以降の経験を踏まえて診療しています。
脳梗塞・脳内出血などの脳血管障害、心筋梗塞・心不全などの循環器疾患、急性肺炎・急性膵炎・急性胆のう炎・急性虫垂炎・気管支喘息重積状態などの急性疾患には迅速に対応し、必要があれば倉敷中央病院などの基幹病院へ紹介しています。
高血圧症・糖尿病・脂質異常症・慢性肝炎などの慢性疾患の患者さんには、よりよいコントロールを目指して共に頑張りたいと思っています。また、慢性疾患の中にも原因が明らかになって治療できる二次性高血圧があります。
高血圧の治療で、4~5種類の降圧剤を飲んでも血圧が十分にコントロールできない人がいます。その中に、副賢皮質ホルモンなど血圧を上げるホルモンが増えている人がいます。アルドステロンという副腎皮質ホルモンが高い人は高血圧症の3~10%を占めるという報告もあります。これは血液の検査で診断ができます。副賢の腫瘍からホルモンがたくさん出ている時は、手術で切除する必要があり、術後降圧剤が不要になることがあります。
なんとなく体がだるい、むくみがある、急に体重が増えてきた人、このようなハッキリしない症状の人の中に、甲状腺機能低下症の患者さんがいます。甲状腺の腫れ(のど仏の下の部分の腫れ)を伴うことが多く、これも甲状腺のホルモン濃度を血液で測ると診断がつきます。甲状腺ホルモン剤を飲むと症状は良くなります。
日中の眠気、倦怠感、集中力低下、夜間のいびきなどの症状が特有で、肥満者によくみられる疾患です。この症候群は人口の1~2%(100~200万人)にみられ、30歳~50歳の患者さんが急増中で、中年以降の男性で4%、女性で2%を占める割合となっています。就寝中に呼吸の止まる回数が多い方は、7~8年後の段階で死亡率が30%に達するという怖い病気です。女性は閉経後に増加する傾向があります。日本でも潜在的有病数は200万人と欧米に匹敵する数字が確認されていて、決して少ない病気ではないのです。
根本的な完治は難しく、主にマスク型の器具を装着する経鼻的持続陽圧呼吸療法(nCPAP)が多く使われています。経鼻的持続陽圧呼吸療法は中等症以上の患者さんにとても効果的な治療法です。効果は使用開始後から現れ、1日4時間以上の使用で効果があります。なお、nCPAPを保険で使用する際は1ヶ月に1度のご来院が必須です。
※ 一般的にnCPAPは、1時間あたり平均20回以上の無呼吸がある中等症または重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんが適応になります。
肝臓・胆のう・膵臓などの検査と尿管結石・膀胱癌・急性虫垂炎など腹痛、血尿の精査に有用です。
心電図は胸痛・動悸などの気になる自覚症状がある場合は必ず検査しています。健康診断などの際に、オージオメータによる聴力検査が可能です。
新患の患者さんは、事前に紹介状を持って受診していただければと思います。もちろん、全てがこの限りではありません。
麻疹・風疹・日本脳炎の各ワクチンと他に任意でおたふくかぜワクチン・子宮頸癌予防ワクチン・インフルエンザワクチン・B型肝炎のワクチン接種を行っています。
急性期の小児疾患を中心に診療しています。
胃Ⅹ線検査・胸部及び腹部X線検査・骨塩定量(骨粗しょう症の検査)検査ができます。
平成16年から装備しています。毎年9月に緊急蘇生法の院内講習を行っています。
平成19年度当初より認定され、倉敷中央病院や川崎医大付属川崎病院などの二次専門医療機関と連携して診断及びインターフェロンを含めた治療にあたっています。また、肝炎ウイルス検査も行っています。
我々かかりつけ医と倉敷中央病院などの基幹病院との間で、患者さんの情報をインターネットを介していち早く知ることができる晴れやかネットに加入しています。クリニックにいながら、入院後の経過、最新の検査結果、診療内容などを見ることができます。
あまり聞き慣れない言葉ですが、患者さんの紹介・逆紹介を、今までより簡単にスムーズにかつ診療所と病院間でその情報を共有するシステムです。わきや内科クリニックは倉敷中央病院との間で、脳卒中・急性心筋梗塞・心不全・糖尿病・胃がん 大腸がん・肺がん・乳がん・肝がんの各疾患で地域連携パスを施行中です。また、倉敷中央病院の他にも以下の県内の癌拠点病院との連携を行っています。
岡山大学病院・岡山済生会総合病院・総合病院岡山赤十字病院・国立病院機構岡山医療センター・川崎医科大学付属病院・倉敷中央病院